山形のさくらんぼ
「果樹園の宝石」とも呼ばれるさくらんぼは、見た目の美しさに加え栽培の難しさ・手間がかかるため、一粒一粒が非常に貴重な果実です。
その中でも全国の生産量の75%を占める山形は夏は暑く、雨も少ないさくらんぼが育つには最適な気候から、糖度の高い最高品質のさくらんぼが栽培されています。
そのため、古くから贈答品としても多くの人に喜ばれています。
人気の三大さくらんぼ
佐藤錦4月上旬~6月末
山形で生産される品種の約7割を占めるさくらんぼの代表的な品種です。大正11年に山形県東根市の佐藤栄助氏が「ナポレオン」と「黄玉」を交配させてできました。育成者の佐藤氏の名前と「砂糖のように甘い」という意を掛け合わせた名称。平均の大きさは7g程度で短いハート型。どちらかというとやや柔らかく、甘味と酸味のバランスが非常に良い品種で贈答用としてもとても人気です。※本年度は限定数に達しました
紅秀峰6月下旬~7月上旬
佐藤錦よりも遅れて収穫される品種です。昭和54年に山形県園芸試験場で「佐藤錦」と「天香錦」という品種を交配して開発された品種です。
人気の「佐藤錦」と比べ大粒で、しっかりとした肉質が特徴です。酸味が少なく日持ちする品種のため、贈答用としても喜ばれています。※本年度は限定数に達しました
紅てまり7月上旬~7月中旬
昭和55年に山形県園芸試験場で「佐藤錦」と「ビック」という品種を交配して開発された比較的新しい品種です。粒の大きさが10g以上と大きく、糖度も20度以上と甘みも強いのが特徴です。極晩生種でさくらんぼシーズンの最後に収穫され、市場にもなかなか出回らない希少品種です。※本年度は限定数に達しました
山形のその他果実
山形県は、さくらんぼだけにとどまらず「果樹大国」と呼ばれるほど、非常に多くの種類の果実が収穫されています。きれいな空気と水。昼夜の気温差。四季がはっきりしていて、夏は暑く冬は寒いという気候が、果実を甘く美味しく育てます。
ぶどう、メロン、すいか、桃、柿、ラ・フランス、りんごなど、それぞれの果実が全国の生産量上位を占めています。